こんにちは、Favomag編集部のnakadeです。
前の記事でも書きましたが、
直方体の切子灯籠のことをキリコと言い、
そんなキリコが担ぎ出される活気に溢れたお祭り“キリコ祭り”。
夏から秋に行われ能登を彩っているようです。
では、今回は珠洲市のキリコ祭りに注目して見どころをご紹介したいと思います。
では、見ていきましょう。
【飯田町燈籠山祭り(いいだまちとろやままつり)】
開催日:7月20日・21日
場 所:石川県珠洲市飯田町
珠洲市の中心部に位置する飯田町のお祭りです。
このお祭りのメインは、目が眩んでしまうほど豪華な「燈籠山」になっています。
てっぺんに約6mもの人形を掲げているのですが、その全体の高さはなんと16mにも及び、重さは約5トンという非常に巨大な曳山です。
そして第2ポイントは、初日の午後8時頃の若山川にかかる
吾妻(あづま)橋に燈籠山と曳山が一列に並ぶところですよ。
この時、川面に映る燈籠山や曳山の明かりが幻想的過ぎるんです…。
「きゃーらげ」という味わい深い祭り歌もこのお祭りの見どころです。
【宝立七夕キリコまつり(ほうりゅうたなばたきりこまつり)】
開催日:8月7日
場 所:石川県珠洲市宝立町鵜飼地区
見附島(軍艦島)という能登のシンボルのある地区のお祭りです。
盆の準備を始める日を七夕といい、七夕盆ともいわれているそうですよ。
祖先の霊を迎えるために七夕盆にこの宝立七夕キリコまつりが行われているのだとか…
ここのキリコには雪洞(ぼんぼり)や風鈴、笹、提灯が飾られていて夏っぽく涼しげなキリコになっています!
しかし、キリコはキリコ。高さは14mにもなり、やはり高いですね。
午後10時を過ぎたころ、全基が見附海岸に勢ぞろいします。
ここからはまた見どころですよ!
打ち上げ花火を合図に、沖合20~30mに設置されている松明をめぐり夜の海中で乱舞します。
波に揺れるキリコと打ち上げ花火によってお祭りの空が彩られるんです。
【寺家キリコ祭り(じけきりこまつり)】
開催日:9月第2土曜日
場 所:石川県珠洲市三崎町寺家地区
港町であるこの地区に紀元前より創建されてたと伝わる須須(すず)神社。
この神社の秋祭りが寺家キリコ祭りだそうです。
このキリコ祭りの巨大キリコは、県木のアテで作られています。
その高さ16.5m重さ4トン、なんと屋根の大きさは約12畳分もあるそうです。
なんといってもこのキリコは大きいだけではなく、輪島塗で仕上げられていて、
さらに屋根や柱には金箔張りの龍の彫刻が施されていて豪華!
このお祭りでは夜通しでキリコの巡行が行われます。
そしてその明け方、朝焼けに染まるキリコの美しさには心を奪われてしまいますよ。
【蛸島キリコ祭り(たこじまきりこまつり)】
開催日:9月10日・11日
場 所:石川県珠洲市蛸島町
県内有数の漁港の町で行われるのが蛸島キリコ祭り。
金箔をこれでもかと使用し総漆塗りという贅沢な仕上げが施され、能登のキリコの中でも最も美しいと言われているそうです。
そんなキリコを担ぐ担ぎ手もユニークな姿をしています。
神勅のサルを模して顔を白塗りに、ドテラと呼ばれる派手な衣装を身にまとって威勢よく練り歩きますよ!
キリコの飛び抜けた美しさも気になりますが、
2日目の夜、神社の神楽殿で新成人男子が演じる「早船狂言」も見どころです。
【正院キリコ祭り(しょういんきりこまつり)】
開催日:9月14日・15日
場 所:石川県珠洲市正院町
この地区に鎮座する須受八幡宮の秋祭りで正院キリコ祭りが行われます。
祭り初日の夕刻から夜を徹して明け方まで町内を巡行するのです。
キリコをゆっさゆっさ揺らしながら練り歩く独特の曳きまわしが見物となっています。
奇抜な格好をした若者たちが行う「奴振り」で妙技を見せてくれるのもポイント!
そんな奴振りは2日目の午後から行われています。
いつもの整然とした町並みが一変、まるで道中絵巻のようになるそうです。
とても賑やかで楽しそうですね!
珠洲市のキリコ祭りも盛り上がりそうです!
今回は珠洲市のキリコ祭りについてご紹介してきました。
私は、飯田町燈籠山祭りの燈籠山の大きさに圧倒されて一番興味がひかれました。
皆さんは、気になるお祭りはありましたか?
ぜひ気になるお祭りがありましたら足を運んでみてくださいね。
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