9月は富山のおわら風の盆。夢幻の3日間を楽しもう!

こんばんは!Favomag編集部の高井です。富山県で一番有名なイベント『おわら風の盆』とても踊りが有名です。8月に行われているイメージですが、9月1日からのお祭りなんですね。どうして9月なのでしょうか。気になるので、日程と合わせて調べてみました。当日の様子もインスタグラムの写真で追っていきます。それでは、どうぞ!

越中おわら風の盆の歴史・由来について。なぜおわらと言うの?

まずは、越中おわら風の盆の歴史から

越中おわら風の盆が、いつ頃から始まったのかは、明確な文献は残されていません!残念!!しかし、踊りとしては1702年(元禄15年)の町人によるパレード説が有力だそうです。

これは当時有力な商家が所有していた、加賀藩の「町建」の重要文書を八尾の町衆が取り戻したお祝いに、三日三晩無礼講で町を練り歩いたというものが始まりと言われています。これがきっかけで、お盆にも歌舞音曲付きで踊るようになったのだという説です。この頃は全国的に盆踊りが各地で始まっており、非常に説得力のあると言われています。


この後、二百十日の風の厄日(台風の厄日)に風神様に鎮魂の祈りを捧げる「風の盆」という行事に変化し、9月1日から3日にかけて行うようになったと言われています。

「盆」というのは富山地方では昔から「休み」を指す言葉なんだそうです。種まき盆、植え付け盆、雨降り盆などという言葉も存在し、風の盆もこうした流れを受けて呼ばれるようになったのではないかと推測されます。

「おわら」の理由は?

「おわら」という言葉にも諸説があります。一説によると、江戸文化では唄に「おわらひ(大笑い)」という言葉を差し込んで町内を練り歩いたので「おわら」になったという説、豊作を祈願した「大藁(おおわら)」だという説、小原村の娘が唄い始めたのだという説などがあります。

そんな越中おわら風の盆ですが、大正から昭和にかけて、大正ロマンが流行する中、越中おわら風の盆もその影響を受けて大きく変化をしました。「越中民謡おわら会」の初代会長が私財をなげうって各界の著名人を招き、唄と踊りの改良に務めたといいます。


この時の「男踊り」「女踊り」が現在の越中おわら風の盆のほぼ原型となっているのです。

越中おわら風の盆2017の日程

越中おわら風の盆2017の日程は、2017年9月1日(金)~3日(日)でした。
2017年の日程は、週末ということもあり、例年よりも人手が多くなっていました。
来年、おわら風の盆を見に行きたいという方は、 雨天の場合、一切の行事が中止となりますのでご注意下さいね。
越中おわら節に使われる胡弓や三味線などの楽器は、湿気が禁物なので、雨が止んでも直ぐには再開とならない場合が多いのです。

越中おわら風の盆主なイベントスケジュール

越中おわら風の盆のイベントスケジュールです。

※主な行事と時間帯は上記の通りです。状況により変更の可能性もあります。

8/20~30前夜祭 【町流し・輪踊り】20:00~22:00
【おわらステージ 】18:30~19:50
9/1(金)演舞会 19:00~
町流し・輪踊り 15:00~17:00、19:00~23:00
9/2(土)演舞会 19:00~
町流し・輪踊り 15:00~17:00、19:00~23:00
9/3(日) 町流し・輪踊り 19:00~23:00

越中おわら風の盆の見どころと楽しみ方を教えちゃいます!

越中おわら風の盆の見どころは「静」と「動」が織りなす美しい踊り

動と静の絶妙な組み合わせがおわら節の魅力。胡弓の音色は一度聞いたら、忘れることがありません。前夜祭からも注目している方が多く、本祭へと盛り上がっていきますよ。


どこか控えめでだけど力強い男踊り、艶やかで優雅な女踊りが胡弓の調べに乗って町中を練り歩きます。哀愁漂う音色が日本の忘れていた風流を思い起こさせられ、日本人の心に眠るパワーを突き動かし、魂が揺れ動きます。

・前夜祭

8月20日から30日までの11日間、前夜祭が行われます。前夜祭では、曳山展示会館で18:30~20:00に上映会や踊り方教室などを開催。
20:00~各町内が交代でそれぞれの町内で町流しと輪踊りを行います。いわば、本祭の練習ですね。従って31日は本祭にそなえてお休みです。
この前夜祭は一般観光客でも参加することができるんです。18:30からの踊り方教室に参加して、ぜひその後の町流しを体験してみてはいかがでしょうか。

・本祭(9月1日・2日)

本祭1日目と2日目は14:00~16:00の間、曳山展示館で踊り方教室を開催。その後15:00~17:00、19:00~23:00まで町流し・輪踊りが行われます。
上新町には大輪踊り会場ができて、一般観光客も参加することができますので、ぜひ越中おわら風の盆を体験してみて下さいね。
この他、八尾小学校グラウンドに特設される演舞場では、19:00~21:00の間、越中おわら風の盆の優美な競演を観覧することができますよ。
こちらは有料チケット制。各町の美しい踊りを一同に介して観覧したい方は、ぜひチケットを入手しましょう。

・本祭(9月3日)

越中おわら風の盆の最終日となるこの日は、14:00~16:00の間、曳山展示会館で踊り方教室が開かれますが、15:00~17:00の町流し・輪踊りと、演舞場での競演は行われません。
その代わりに、19:00~の町流し・輪踊りでは、祭のスケジュールである23:00を超えても続けられるところが多く、祭りの終わりを惜しむように、明け方まで続けられます。
越中八尾駅では、毎年始発列車の乗客をおわらで見送る「見送りおわら」が名物。夜通し越中おわら風の盆を楽しんで、始発で帰路につくのも良さそうですね。

おすすめエリアや時間帯は?ゆっくり見るなら?

四季踊りといわれる、優雅で艶っぽい女踊り。かかし踊りといわれる、端正で勇壮な男踊り。
それぞれの踊りを間近でじっくり見てみましょう!

昼間は各町に設けられた特設ステージへ。 ベストポジションで踊りをじっくりしっかりとみたいのならば。八尾小学校の演舞場、有料観覧席がおすすめです。特にお子様連れやご家族連れにはおすすめだと思います。

#おわら風の盆

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越中おわら風の盆を観覧するエリアとしておすすめなのは、八尾町道諏訪町本通りです。
ここは「日本の道100選」にも選ばれた、情緒のある町並みが今も残っています。白壁に格子戸、蔵が立ち並び、石畳のある長い坂道です。
この風情ある町並みが、越中おわら風の盆と非常によく融け合って、とても幻想的ですよ。狭い道なので、非常に混雑しますが、1度は観ておきたいものです。


最終日の23:00を過ぎたころなら、人混みもだいぶ和らいでくるので、この時間帯を狙うとベストです。

越中おわら風の盆のアクセス方法

駐車場について、先にお知らせです。越中おわら風の盆では、富山市八尾スポーツアリーナ駐車場が臨時駐車場として利用できます。
一般車は1台1,000円です。駐車場から会場までシャトルバスで送迎がありますので、安心してください。
シャトルバスの往路の運行時間は15:00~21:00(最終日は17:00~21:00)、復路は23:00で運行終了となりますのでご注意下さい。

越中おわら風の盆

会場八尾旧町、駅前地区
住所富山県富山市八尾町
お問い合わせ076-454-5138/越中八尾観光協会
Webサイト越中おわら風の盆HP
アクセス電車の場合:JR越中八尾駅
車の場合:北陸道富山ICから国道41号経由12km25分
北陸道富山西ICから国道372号経由12km25分
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