富山県城端で自然が生み出す美しい城端絹織物とは?知って見て触れて体験!

こんにちは、絹織物の美しさに魅了されたFavomag編集部nakadeです。

突然ですが、『城端絹織物』は、ご存知でしょうか?

知ってる方は、「あー、あれね!」と思っていただけるかと思いますし、ご存知無い方は「何だそれは?」といったところでしょうか。

今回は、その『城端絹織物』についてご紹介していきます。
最後に体験施設もご紹介しているので、興味が湧いた方はぜひそちらにも足を運んでみてください!

では、見ていきましょう。

城端絹織物の歴史とは?

江戸から明治にかけて、富山県の南砺市(五箇山・福光地方)で盛んに行われていたのが絹生産です。

その地域の中でも最大の町、城端(じょうはな)へ繭や糸が集められ、最盛期では戸数689軒の内375軒が絹織物に関与していたんだとか…。
控えめに言ってものすごい数ですよね。

そんな長く伝統のある城端の絹織物こそ『城端絹織物(じょうはなきぬおりもの)』です。

自然の美に注目した絹織物【松井機業】

1877年(明治10年)の創業より140年もの間、絹織物を貫き通して製造と販売をしてきたお店です。

#じょうはなプペル

Oyama Mikioさん(@oyamamikio)がシェアした投稿 –


こちらは、「しけ絹」という絹をはじめとして絽、斜子、紋紗、杉綾なども生産しています。

一体、「しけ絹」とは何なのでしょうか!

通常1頭で繭を作る蚕が、稀に2頭で1つの繭玉を作ることがあるそうです。その繭玉から出来た不均一な太さの糸と通常の絹糸を織り上げると「しけ絹」が生まれます。

そんな「しけ絹」を利用したシェードや襖紙などのインテリアを主に製造している施設です。

『松井機業』では、参加費600円で製造の様子を見学することも出来ます。参加者には「絹のコースター」のお土産付きですよ!

松井機業の城端絹ブランド【JOHANAS(よなはす)】


前述でご紹介した「しけ絹」の魅力を知ってもらうために生まれたブランドが『JOHANAS(ヨハナス)』です。

「しけ絹」は、2頭の蚕の愛の結晶とも言える奇跡の繊維です。
そんな唯一無二の美の絹で、祝儀袋やストール、日傘などハレの日に使えルアイテムを提案しています。

希少な確率で2頭の蚕が糸を紡いだというご縁があり、縁起物としても良いので、贈り物にもってこいです。

松井機業

住所富山県南砺市城端町3393
TEL0763-62-1230
営業時間8:00〜17:00
定休日土曜日、日曜日
Webサイト松井機業公式HP

織物体験しよう!【じょうはな織館】


こちらの『じょうはな織館』では、様々な織物の体験を予約制で行うことができます。

小さなお子様でも楽しく行える簡単なコースから、1日かけてじっくりと行うコースまで揃っているので、時間や都合に合わせてくださいね!
全てのコース、経(たて)糸・緯(よこ)糸共に絹が使用されています。

では、どのような体験があるのか見ていきましょう。

■卓上機での織物体験
初心者の方や小学生にも人気のコースターサイズから、本格的に行う細幅ショールサイズまで体験することが出来ます。
一度に体験できるのは、20名様までです。

◯織初(おりはじめ)/12cm✕12cmコースター
【料金】1,100円
【所要時間】約30分
◯織遊(おりあそび)/20cm✕30cmテーブルセンター
【料金】2,100円
【所要時間】約1時間
◯織習(おりならい)/30cm✕60cmタペストリー
【料金】4,100円 (絹入抹茶セット付)
【所要時間】約3時間
◯織伝(おりつたえ)/軽糸の準備から細幅ショール
【料金】8,200円 (絹入抹茶セット付)
【所要時間】約5時間

※タペストリーとショールは、5日ほど前までにご予約ください。
※6名様以上は10日、10名様以上は2週間、15名様以上は1ヶ月前までにご予約くだされば対応可能となります。


■高機(たかばた)
鶴の恩返しに出てきそうな足踏み式織り機を体験することが出来ます。
マンツーマンの指導で、同時に3名まで体験が可能です。糸は、館内で染色されたものを使用しています。

◯絹初(きぬはじめ)/12cm✕12cmコースター
【料金】1,600円
【所要時間】約30分
◯絹遊(きぬあそび)/20cm✕30cmテーブルセンター
【料金】3,100円
【所要時間】約1時間
◯絹習(きぬならい)/20cm✕60cmタペストリー
【料金】6,200円 (絹入抹茶セット付)
【所要時間】約3時間


■手織りの御守作り
願いを込めて織りながら、願い事を書き入れお守りを制作することが出来ます。

【料金】1,800円
【所要時間】1時間前後

体験の他にも様々なワークショップの開催やショップ・カフェも併設されていますので、楽しみ方豊富な施設です。
建物自体もレトロモダンな雰囲気で癒やされますよ!

じょうはな織館

住所富山県南砺市城端648-1 (曳山会館向い)
TEL0763-62-8880
開館時間10:00~17:30
(11月~3月 10:00~17:00)
休館日水曜(祝日開館)、年末年始
入館料無料
駐車場あり
Webサイトじょうはな織館公式HP

しけ絹の仕組みを初めて知って感動です!

いかがでしたでしょうか?

調べてみると、思っていたよりも奥が深くて面白く感じました。
しけ絹は、昔は上等なものにはならないからと、安価で取引されたり廃棄の道をたどっていたみたいですが、今では“唯一無二の美の絹”と言われるまでになっています。
これだけでも面白みが増しますね。

ぜひ、見学や体験で『城端絹織物』を追求してみてください!

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。