こんにちは。金沢の尾山神社が好きなFavomag編集部の高井です。今回は、富山県の雄山神社です。どちらも「おやま」神社なのですが、漢字違いなんですね。富山県の「おやま」神社は、立山(たてやま)の山頂に神社があるの、ご存知でしょうか。詳しく解説していきますね!
雄山神社の御祭神と成り立ちについて
立山は、雄山(おやま)3,003m、大汝山(おおなんじやま)3,015m、富士ノ折立(ふじのおりたて)2,999mを総称した呼び名です。 雄山頂上には雄山神社峰本社があり、ここからは360度の展望で、遠く富士山、御嶽山(おんたけさん)、そして黒部川の源流と富山湾を一望することができるとても景色のいい山です。
この雄山の山頂にある神社が、「雄山峰本社(おやまみねほんしゃ)」と呼ばれていて、雄山神社の三社殿のひとつになっています。
立山は古来より、富士山、白山と並ぶ三霊山として全国各地から信仰されてきました。今では観光の一つとして、「立山登山」が行われていますが、本来は立山に参拝するのが目的の「立山登拝」が正しい登山なのです。この辺も頭に入れて、立山に登るとまた歴史をちょっと知った気分になりますよ。
雄山神社は、立山山頂の「峰本社」、芦峅寺の「中宮 祈願殿」、岩峅寺の「前立社壇」の三社から成る神社です。
一つしか参拝できなくても、いいのですが、三社から成り立っている神社だとういうことを覚えておいてくださいね。
ご光栄前の夜明けをみても、「神秘的な山」ということがよくわかります。
御祭神は二柱となっています。
・伊邪那岐神(いざなぎのかみ)
・天手力雄神(あめのたぢからおのかみ)
どうして、立山が信仰の場所となったのかの起源は不詳です。
しかし、雄山神社の社伝によると、白鷹伝説という立山開山のきっかけとなったお話が伝えられています。
<白鷹伝説>
大宝元年(701年)に景行天皇の後裔であると伝承される越中国の国司佐伯宿祢有若の子、佐伯有頼(後の慈興上人)が白鷹に導かれて岩窟に至り、「我、濁世の衆生を救はんがためこの山に現はる。或は鷹となり、或は熊となり、汝をここに導きしは、この霊山を開かせんがためなり」という雄山大神の神勅を奉じて開山造営された霊山であると言われている。
出典:Wikipediaより
その後、万葉集に大友家持によって詠まれた「立山の賦」が収録されています。それから歴代の征夷大将軍が雄山神社を再建、改修をおこなってきました。昔から信仰が強い立山と雄山神社はとっても深い関係なのです。
雄山峰本社 立山連峰 雄山山頂
では、立山の雄山山頂にある雄山峰本社からご紹介していきますね!
開山期間は7月1日から9月30日まで。3ヶ月間という短い期間ですが、大勢の登山客が訪れ、参拝していきます。立山登拝道コースと呼ばれる登山道のコースで行くと、室堂ターミナルから立山山頂の雄山神社峰本社に参拝することができます。標高が高いのでしっかりと準備をして登山に臨んでくださいね。
雄山峰本社 立山連峰 雄山山頂
住所 | 富山県中新川郡立山町芦峅寺立山峰1番地 |
主なご利益 | 勝利祈願、縁結び |
Webサイト | 雄山神社HP |
雄山神社 中宮祈願殿
登山まではできない…という方は、中宮祈願殿と前立社壇を回るだけでも十分ですよ。
中宮祈願殿は。芦峅(あしくら)寺に鎮座しています。
樹齢約500年の杉木立の中は、神気に満ちた厳粛な気配が漂っているので、境内を散策して英気をいただいてください。
立山博物館が隣接していて、立山の歴史をまるっと知ることができます。
雄山神社 中宮祈願殿
住所 | 富山県中新川郡立山町岩峅寺2 |
TEL | 0765-82-2197 |
主なご利益 | 大願成就、必勝不敗、災難除け |
Webサイト | 雄山神社HP |
雄山神社 前立社壇
岩峅寺にある『前立社壇』は、山裾に位置し、三社の中で一番平野に近く、立山の前に立つお社であることから前立社壇と呼ばれています。
三社の中では、多くの方が参拝に訪れていますよ。
本殿は、国の重要文化財に指定され、間口五間の流れ造りは北陸最大。立山開山の白鷹伝説にちなんだ白鷹をモチーフにしたお守りもあります。
雄山神社 前立社壇
住所 | 富山県中新川郡立山町岩峅寺1 |
TEL | 076-483-1148 |
主なご利益 | 厄除け・開運 |
Webサイト | 雄山神社HP |
立山の神々に守られた神社、神聖な場所ですね!
いかがでしたか。立山に直接登れなくても、立山の裾野にある、中宮祈願殿や前立社壇に行けば、直接力をもらえますよ!立山に登る前に参拝する方も多いとか。夏の立山開山時期は、とくににぎわっています。ぜひ、素晴らしい風景とパワーとご利益をもらいに、富山へいかがですか。
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