こんにちは、和紙特有の質感が好きなFavomag編集部nakadeです。
今回は、富山県の伝統工芸である越中和紙について見ていこうと思います。
どんなものに和紙が使われているのか、普段できない体験なども行っていただけますよ!
では、見ていきましょう。
越中和紙とは?
『越中和紙』と聞いてもピンと来ない方もいるのでは‥.?
そんな方にも分かりやすく補足すると、
富山県内に伝わる3つの和紙「五箇山和紙」「蛭谷和紙」「八尾和紙」を総称して『越中和紙』と呼ばれています。
富山という恵まれた土地で、古典的な和紙だけではなく、新しく加工したり商品開発したり、と積極的に行われているのが特徴的な伝統工芸なのです。
ちなみに、1988年に国の伝統工芸に指定されました。
それでは、『越中和紙』を1つずつ見ていきましょう!
五箇山地方の良質な和紙【五箇山(ごかやま)和紙】
南砺市の五箇山地方で生産されている和紙です。
この辺りの地域は、昔から和紙の生産に富んでおり、富山藩への和紙供給を行う中でも一大産地としてあげられるのが、この五箇山地方でした。
現在でも、世界遺産である相倉合掌造り集落周辺には、和紙作りを行う方が多数存在し、昔ながらの手作業で良質な和紙を生産しています。
『五箇山和紙』の特徴は、紙の強度は強く、しなやかで温かみのある部分です。
和傘に使用されている高級な和紙から、普段使うような書道用の半紙、封筒、祝儀袋など多種多様に商品があるのも魅力的だと思います!
体験:【農事組合法人 五箇山和紙】
合掌造り家屋を移築改装して建てられた五箇山和紙のお店です。
店内には、作業場と事務所はもちろんのこと、直売所のショップが!
色鮮やかな和紙の雑貨や、書画用紙などなどお土産にも最適なものをお楽しみください。
■紙すき場見学・紙すき体験
紙として出来上がる過程を見学したり、紙すきの体験が行なえますよ!
紙すき体験では、ランチョンマットサイズのすいた紙の上に好きなように紅葉でデコレーションを行い、その上にもう一枚のすいた紙をのせ乾燥させます。
【料金】 [見学] 自由 [体験] 600円/1枚 【体験所要時間】 約10分 【備考】 ※紙すき場見学は自由に行っていただけます。 ※ご要望があれば施設の案内・制作過程の説明も行っていただけます。 |
農事組合法人 五箇山和紙
住所 | 富山県南砺市下梨148 |
TEL | 0763-66-2016 |
営業時間 | 8:15~17:00 |
定休日 | 火曜日 (12月~GW前までは、日曜、祝日が休み) |
料金 | 無料 |
駐車場 | あり |
Webサイト | 五箇山和紙公式HP |
体験:【五箇山和紙の里】
「道の駅 たいら」で和紙すきの体験ができるそうですよ。
別名『五箇山和紙の里』の愛称で親しまれています。
体験施設とともに和紙工芸館が併設されており、五箇山和紙の歴史・製造工程・製品など、五箇山和紙の全てを知ることができる研究館となっているんです。
世界の有名な紙が集結し展示されているので、様々な違いを見て楽しむことも出来ますね!
こちらでは、当日受け付けが可能な体験が行われています!
■はがき制作
1度に3枚とれる枠を使い原料をすきあげ、和紙の飾りで装飾します。
【料金】600円/1人 【所要時間】約20分 |
■うちわ制作
ご自身で和紙をすき、その和紙をうちわに貼ったり切ったりして仕上げていく体験です。
【料金】1,200円/1人 【所要時間】約1時間 |
■手すき和紙
30cm✕45cmの和紙をすいた後、飾りを入れて出来上がりです。ランチョンマットにもご使用いただけます。
【料金】600円/1人 【所要時間】約10分 |
五箇山和紙の里
住所 | 富山県南砺市東中江215 |
TEL | 0763-66-2223 |
営業時間 | 8:30~17:00 |
定休日 | 12月29日~1月3日 |
料金 | 大人 200円(150円)/小中生 150円(100円) ※20名以上は () 内の団体料金 ※入場料は五箇山和紙の里全館共通 |
駐車場 | 無料(100台) |
Webサイト | 五箇山和紙の里HP |
蛭谷の幻の和紙【蛭谷(びるだん)和紙】
保存性に優れており、強靭なのに柔らかな紙質が特徴です。
このような特徴を持つ和紙こそ、400年前より下新川郡朝日町の蛭谷(ひるだに)地区に伝わる伝統的な『蛭谷和紙』になります。
昭和28年の大火に遭うまでは、蛭谷の殆どの人が和紙作りを行っていましたが、大火以降は後継者が不足し、幻とまで言われるほどの希少なモノになりました。
今では、蛭谷和紙職人は川原さんという方、ただ1人となっています。
耐久性にも優れた和紙【八尾(やつお)和紙】
富山のクスリは、全国でも有名なのではないでしょうか?
そんな売薬産業とともに発展していったのが富山市八尾町の『八尾和紙』です。
売薬産業の何に使われていたのか。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、「薬袋」「薬売りのカバン」などに使われていたんですよ!
『八尾和紙』は、もともと加工する紙として製造されていたため、今でも様々な種類の製品があります。
体験:【桂樹舎】
こちらの『桂樹舎(けいじゅしゃ)』では、八尾和紙の歴史を伝えつつ、和紙を生産しています。
ちなみに、八尾の地で唯一紙すきを行っている工房です。
独自開発した強度の強い紙に型染めという技法を使って加工品を仕上げているのですが、印刷とはまた違う温かさが出るという魅力があります!
同社で制作されるカレンダーも毎年人気なようです。
■紙すき体験
A3サイズの和紙に綺麗な葉っぱで彩り飾り付けします。
【料金】500円 【体験時間】9:00〜12:00/13:00〜16:00 【所要時間】約10分/1人 【備考】 ※予約制(2名様以上から受付しています) ※平日のみの実施です。 |
桂樹舎(けいじゅしゃ)
住所 | 富山県富山市八尾町鏡町668-4 |
TEL | 076-455-1184 |
営業時間 | 9:00~17:00 (入館は16:30まで) |
定休日 | 9月5日~6日、12月29日~1月10日 |
駐車場 | 無料 (8台) |
拝観料などの入館料 | 大人 500円/小人 250円 【団体料金(20名から)】 大人1人 400円/小人 200円 |
Webサイト | 桂樹舎公式HP |
越中和紙を買ってみよっ!【紙のかめたに】
富山市内で越中和紙全種をはじめとした和紙商品が買うことのできるお店です。
体験は行けなくても、
「ちょっとお土産に和紙の商品買っていきたい。」
という方におすすめしたいお店となっています。
こちらの『紙のかめたに』では、幻と言われる「蛭谷和紙」の製品も買うことが出来ますので要チェックですね!
紙のかめたに
住所 | 富山県富山市三番町1−23 プレミスト西町 1F |
TEL | 076-421-2095 |
Webサイト | 川原製作所公式HP |
富山県で和紙がこんなに生産されているなんて知りませんでした!
いかがでしたでしょうか?
和紙がこんなにも富山で豊富に生産されていたなんて知らなかったので、私はまた一つ富山について賢くなることが出来ました…!
ぜひ皆さんも富山に訪れた際には、紙すき体験なり、見学なりしてみてください。
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