こんにちは。ひやおろしの時期には必ずひやおろしを買って飲むFavomag編集部の高井です。今回は、富山の日本酒を製造する酒蔵の中でも、小矢部市、砺波市、南砺市の酒蔵をご紹介します。
富山のお酒は、県民性を反映してると言われ、料理よりも主張するお酒ではなく、富山の肴(かまぼこやブリ、昆布料理など)に添えて、さらに豊かな味わいにしてくれる引き立てるのが上手い日本酒なのです。
それでは、どうぞ!
【北一(ほくいち):黒田酒造株式会社】
米どころであり、庄川水系の地下水が豊富な 小矢部市で唯一の蔵元。地元の肴に合う地酒作りを目指しています。代表銘柄の「北一(ほくいち)」は「北陸で一番であれ」との願いを込めて命名されたものです。
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— おかじゅん・不良中年 (@okajun_bcnr33) 2017年7月17日
小矢部市では、最盛期では多数の酒蔵がありましたが、今は黒田酒造のみとなってしまいました。
日本酒造りには、「水」がとても大きな意味を持っています。酒作りの工程で原料米の重量の20倍の水が必要とされます。最後に加える水は、味、におい、濁りがないことは絶対ですが、こうじ菌や酵母菌の発育に必要なミネラル分と、酒質の劣化の原因となる鉄分やマンガン、有機物が少ないことなども大切な要件となっています。庄川水系の地下水はそれに叶った「水」がそこにはあります。
黒田酒造株式会社
住所 | 富山県小矢部市西中323 |
TEL | 0766-67-1803 |
Webサイト | 公式HP |
【若鶴:若鶴酒造株式会社】
文久2年(1862年)に創業した『若鶴酒造株式会社』。北陸唯一のウィスキー蒸留所を持っています。清澄な庄川の伏流水を使って仕込まれる代表銘柄が「若鶴(わかつる)」です。その中でも「辛口玄(からくちげん)」は、喉越しが良く、切れのよい旨みが特徴で、和・洋・中いずれの料理にも好相性と評判です。
特にこだわっているのが、『若鶴』の大吟醸酒。一年で最も寒い時期といわれる大寒に仕込まれます。お米を冷水にさらし、洗米され吸水されます。蒸された米は箱麹(はここうじ)で酵母と結びつき、掛米と仕込み水とともに醗酵されます。低温で、長期間ゆっくりと醗酵させることによって芳醇な香りを持つ清酒が誕生します。正に日本酒の芸術品です。
若鶴酒造株式会社
住所 | 富山県砺波市三郎丸208番地 |
TEL | 0763-32-3032 |
Webサイト | 公式HP |
【太刀山:吉江酒造株式会社】
小さな蔵元で社長自らが醸す「太刀山(たちやま)」は富山県の立山の昔の呼び名が銘柄の由来となっています。砺波産の酒造好適米・五百万石と庄川伏流水を仕込に使い、ゆっくりと時間をかけて醸しだしたこだわりのお酒は、切れ味のよい辛口酒です。
昭和23年の創業と比較的新しい蔵元です。製造石数は少ないのですが、常に消費者に楽しく飲んでいただくことを念頭に、社長自ら親子で製造しています。
吉江酒造株式会社
住所 | 富山県砺波市若草町5番5号 |
TEL | 0763-32-2232 |
【若駒:合名会社若駒酒造場】
明治22年(1889年)創業。木彫の里として有名な南砺市井波の瑞泉寺の門前町にある蔵元です
しっかりした味があり、米の旨味を引き立たせながらも飲み口がさっぱりとした酒を醸しています。代表銘柄は「若駒(わかこま)」と純米吟醸の「八乙女(やおとめ)」があります。代表銘柄の若駒は、天までかけのぼる天駒のように、若駒の酒が広く親しまれ愛されるようにと名づけられました。
合名会社若駒酒造場
住所 | 富山県南砺市井波3601 |
TEL | 0763-82-7373 |
【成政:成政酒造株式会社】
大吟醸「なりまさ」は低温で1~2年熟成させてから出荷。香りとキレが抜群です。
明治27年創業の小さな蔵だった『成政酒造株式会社』。1980年代に日本酒の人気が落ちていた時期に、経営が苦しく、日本で初めてトラスト(基金)による酒造りを実現した蔵元です。
日本で初めて基金による酒造り『成政トラスト吟醸の会』を始めたのが成政であり、良い酒を造りたいという造り手の希望と多少のお金を出しても極上の酒が飲みたいという消費者の欲求が噛み合い実現しました。「自分たちのお酒を」と地元の有志十数人で始まったものが、現在700余名の会員を持つまでになっております。
出典:成政公式HPより
緑溢れ水清く米豊かに実る、砺波地区は、越中富山と呼ばれています。酒蔵が立地を第一番に定義するのが、水。砺波を背にすると石川県との境界を成す山 「医王山(いおうぜん)」があります。この峰の層をくぐり抜けて湧いた水を使います。代表銘柄である「成政」は、戦国時代越中の国主であった武将、佐々成政に因むもので、成政が水を求め、鑓をふるって地を突いたところ、そこから水が湧き出たという謂れを持つ「槍の先の水」として伝説が残っています。
また、南砺市(旧福光町)を中心とするこの一帯は、全国でも有数な酒造好適米の産地です。高品位な酒造好適米『五百万石』『雄山錦』を生産する地域として、全国的にも有名です。
地の酒、と書いて地酒。地の水・地の米・地に人があって、初めて作ることができる日本酒。成政は、その全てを使いいい日本酒を作り続けています。
成政酒造株式会社
住所 | 富山県南砺市舘418 |
TEL | 0763-52-0204 |
Webサイト | 公式HP |
【三笑楽:三笑楽酒造株式会社】
豪雪地帯・五箇山の蔵元です。ブナの原生林から湧くまろやかな水で仕込み、山廃仕込で醸した「三笑楽(さんしょうらく)」は、芳醇な香りと濃醇な旨味。山菜や川魚など個性の強い山の幸にも存在感を発揮する「山の酒」の愛称がある酒です
創業1880年。『三笑楽』は、五箇山で人々の暮らしに寄り添った酒を醸し続けてきました。富山県南西部に位置する五箇山は、急峻な山々と深い谷が続く山峡の地。冬の積雪は2メートルを越える豪雪地帯で、かつては秘境と呼ばれていた場所です。
五箇山の厳しい気候風土は、三笑楽の味の大事なエッセンスで。雪崩から集落を守るために守り継がれてきたブナ原生林からわき出す仕込み水を使い、厳しい冬の寒さが、三笑楽の酒を育みます。
そんな厳しい気候の中、作られ続けてきた、日本酒。「お酒は楽しく笑って呑んでいただきたい。」その想いが酒蔵に息づいています。
三笑楽酒造株式会社
住所 | 富山県南砺市上梨678番地 |
TEL | 0763-66-2010 |
Webサイト | 公式HP |
【立山:立山酒造株式会社】
文政13年創業している富山県内でも屈指の老舗の日本酒メーカーです。なんと、明治33年には巴里万博へ出展もしています。庄川伏流水を使用し、原料米は山田錦・五百万石を使用しています。スキッとした旨味とキレをあわせ持つ上品なお酒ですよ。
コンセプトは「辛い酒ではなく、甘くない酒」。喉に障りなくすっと落ちる酒質を追求し続けています。口の中ですっすっと流れるように進む「立山」は、地元で圧倒的な人気を誇る地元密着型の蔵元です。
消費者が安心して飲むことができるよう情報開示を徹底して行っており、HP上でが、購入した商品のロットナンバーから見られる生産情報など、様々な情報を見ることができます。
その陰には杜氏の存在が大きいです。流行に左右されない酒造りに徹する中で、同蔵元の醸造技術にいっそう磨きをかけました。
立山酒造株式会社
住所 | 富山県砺波市中野217 |
TEL | 0763-33-3330 |
Webサイト | 公式HP |
富山の日本酒には思い出があります。
いかがでしたか。個人的には、大学時代、富山出身の友人に勧められて飲んだお酒が、「成政」でした。(友人は悪酔いしていましたが・・・)そして、個人的に富山の好きな日本酒が「立山」です。「立山」は本気の食前酒として、一時期家に常備してありました。旦那様の実家には、一升瓶の立山がスタンバイしています!
「立山」の一番美味しい飲み方、ご存知でしょうか。
そ・れ・は・・・、
「塩」と一緒に飲むことです。
合いますよ!!
賛同してくれた方は、かなりの「のん兵衛」です。ぜひお試しください!
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